2025年4月号|特集 シュガー・ベイブ
④NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL CD『Complete NIAGARA SONG BOOK』Disc-2|ナイアガラ50th Anniv.作品紹介
レビュー
2025.4.17
文/馬飼野元宏

ⒸTHE NIAGARA ENTERPRISES INC.
NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL CD『Complete NIAGARA SONG BOOK』Disc-2
NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL CD『Complete NIAGARA SONG BOOK』のDisc-2には、’82年6月1日にリリースされた『NIAGARA SONG BOOK』と、’84年6月1日発売の『NIAGARA SONG BOOK 2』がカップリングで収録されている。いわば本編に当たる作品がここにまとめられているのだ。
2枚のインストゥルメンタル・アルバム全曲の、ストリングス・アレンジを手掛けているのは井上鑑。大滝と井上の出会いは70年代の半ば、CMソングでの仕事だったという。その後、キーボードプレイヤーとしてシリア・ポールの「夢で逢えたら」と同名アルバム、’78年の『ナイアガラ・カレンダー』にも参加。「名月赤坂マンション」ではクラヴィネットも演奏している。’79年の『LET’S ONDO AGAIN』の「ピンク・レディー」で初めて大滝作品のストリングス・アレンジを手掛け、その後松田聖子の「風立ちぬ」、『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の「白い港」のストリングス・アレンジを経て、『NIAGARA SONG BOOK』への全面起用となった。

