2025年3月号|特集 奥田民生 29-30
⑳L⇔R『Let me Roll it!』|『29』『30』時期の邦楽ロック in 1995
レビュー
2025.3.31
L⇔R
『Let me Roll it!』
1995年12月16日発売
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01. MAYBE BABY
02. GAME
03. BYE
04. DAYS
05. 僕は電話をかけない
06. TALK SHOW
07. HANGIN' AROUND
08. KNOCKIN' ON YOUR DOOR
09. OVER & OVER
10. DAY BY DAY
11. LIME LIGHT
深い音楽的探求心と、バンド自身が抱える葛藤や挑戦心
この6作目は“全曲シングルカットできる”というコンセプトに基づき制作され、その結果として生まれた楽曲群はキャッチーでありながらも深い音楽的探求心を感じさせる。代表曲となった「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」のイントロではギターリフとドラムビートが絶妙に絡み合い、リスナーを瞬時に引き込む力強さを持つ一方で、サビではコーラスワークによる開放感が広がり、ポップスとしての完成度を極限まで高めている。「MAYBE BABY」では軽快なギターポップスタイルを採用しつつも、その裏には複雑なコード進行とリズムパターンが隠されており、一見シンプルながらも奥深い構造を持つ。「LIME LIGHT」ではサイケデリックなサウンドスケープとエフェクト処理されたヴォーカルが浮遊感を生み出し、まるで夢幻的な世界へと誘うようだ。
文/油納将志

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