2025年3月号|特集 奥田民生 29-30
⑯シャ乱Q『勝負師(ギャンブラー)』|『29』『30』時期の邦楽ロック in 1995
レビュー
2025.3.25
シャ乱Q
『勝負師(ギャンブラー)』
1995年11月22日発売
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01. さんざん言ってんだぜ
02. ドラマティックに -’90 DREAM-
03. Good-bye ダーリン
04. ズルい女
05. DA DA DA
06. 空を見なよ
07. ROBERT
08. 俺のこと愛せないとしても
09. SANAFE
10. ピエロ
11. 今すぐ逢いたい
アレンジ、演奏、ヴォーカル全てにおいて切れ味抜群のシャ乱Qサウンド
イントロのサックスのユニゾンによるリフからもう最高にカッコいい。歌謡曲の文脈の中で、ファンク、ソウル、ディスコをミックスしたエネルギッシュな演奏にさらなる機動力をもたらしているのは間違いなくこのサックスと、粘り気あるヴィブラートを効果的にかけるつんくのフェミニンなヴォーカルだ。これはもちろん本作に収録されている、145万枚(当時)の大ヒットとなった「ズルい女」(’95年5月発売)のこと。この時点で、既に結成から約7年が経過していて、もちろん「ラーメン大好き小池さんの唄」、「シングルベッド」などで話題を提供していたが、グループとしてブレイクまではもう一歩の位置にいたわけで、「ズルい女」のサックスのユニゾンはそんなモヤモヤした状況をバリバリっと切り裂くような意味も持っていたと思う。
文/岡村詩野

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