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2025年3月号｜特集　奥田民生 29-30

⑬Cornelius『69/96』｜『29』『30』時期の邦楽ロック in 1995

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レビュー

2025.3.19



Cornelius
『69/96』
1995年11月1日発売

01. 69/96 宇宙の旅 〜プレリュード (イン熱海)
02. ムーン・ウォーク
03. ブラン・ニュー・シーズン
04. エイプ志願者（ディスコ）
05. 1969（ムッシュかまやつの場合）
06. ハウ・ドゥ・ユゥ・フィール?
07. 1969
08. アフ★メタ
09. 1996
10. ブロウ・マイ・マインド
11. 69/96 ガール・ミーツ・カセット
12. ヴィヴァルディ 「四季」（ピンクの安息日）
13. ヘヴィ・メタル・サンダー
14. ロック/96
15. ワールズ・エンド・ハミング～リプライズ（イン・ハワイ）



実験性と遊び心が渾然一体となったカオティックなサウンドスケープ


　コーネリアスの2作目『69/96』は、それまでの渋谷系特有の軽やかさを脱ぎ捨て、実験性と遊び心が渾然一体となったカオティックなサウンドスケープが展開される。冒頭から歪んだエフェクトが施されたヴォーカル、重厚なギターリフ、クラシカルなアレンジ、スクラッチ音、さらにはムッシュかまやつによる語りまで、多彩な要素が次々と現れては消えていく。

文／油納将志