2024年12月号|特集 TM NETWORK|The Force

⑦How Do You Crash It?|ミト(クラムボン)が選ぶTM NETWORK ビジュアル名作<10撰>

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レビュー

2024.12.24

映像作品選盤・文/ミト(クラムボン)


TM NETWORK
『How Do You Crash It?』

2022年4月21日発売
©M-TRES Inc.

01. ELECTRIC PROPHET
02. Fool On The Planet
03. I am ~ How Crash?
04. ACTION
05. Green days
06. 1/2の助走
07. HUMAN SYSTEM
08. WINTER COMES AROUND
09. TIMEMACHINE
10. SEVEN DAYS WAR
11. Here,There & Everywhere
12. We love the EARTH
13. BEYOND THE TIME
14. LOUD
15. Alive
16. N43
17. KINE solo
18. LOVE TRAIN
19. Come On Let’s Dance
20. RESISTANCE
21. BE TOGETHER
22. Get Wild
23. TK solo
24. Self Control
25. How Crash?
26. END.ELECTRIC PROPHET
上記はライヴBD盤収録内容

“物語性”へのこだわり、音楽を通して魅せる“演出力”


 このコラムの連載を書いてる最中に、ふと考えたことがある。素晴らしい音楽は時に、僕たちの生きてきた時代によって、全く新しい聴き方を提示してくれることがある。長くTMを愛し、追いかけてきた皆さんも、そんな経験をしたことのあるFANKSだと思っている。さて、じゃあ果たして僕はどういった変化を以ってTMの音楽を聴いてきたのだろうか? 僕にとってのTMの魅力はどういうところから始まって、どういった形で自身の大切な存在になっていったのだろう?

 恐らく僕の最初の印象はその音楽の“新しさ”から始まり、3人の“衣装、ルックス”(ここは小室さんの比重が高い)を経て、“シンセサイザー”や“コンピューター・ミュージック”という機材の魅力に触れ、様々な音楽ジャンルに傾倒する彼らの“音楽性”へと向かっていく、、、これが若い頃の僕のTMの聴き方だった。そして少し時を経て、ここから自身がバンドとしてデビューし、作曲家へと向かうところで更に“歌詞”の魅力、そしてバンドが作る“物語性”に感銘を受けていくのである。




ミト(クラムボン)|mito(clammbon)
1975年5月6日生まれ。東京都出身。クラムボンのバンドマスターとして、ベース、ギター、キーボード他を担当。デビュー以来クラムボンのほとんどの楽曲はミトによるものであり、自身のバンド以外にも、楽曲提供、演奏参加、プロデューサー、ミックスエンジニアとして、多くのアーティストをてがけるほか、アニメ、映画など幅広く楽曲制作を行っている。
http://www.clammbon.com
https://x.com/micromicrophone
https://www.instagram.com/micromicrophone/

<LIVE Blu-ray@東京ガーデンシアター> 
クラムボン
『クラムボン 添春編 {映像集} 』

2025年1月22日発売