2024年11月号|特集 吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ

第2回:高田漣|Letter to バッパーズ

会員限定

スペシャル

2024.11.19

文/高田漣

Letter to バッパーズ


『記号のない楽団』

 吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズは今から三十年以上前、中学~高校生時代のぼくにとって<地下アイドル>だった。モノクロ写真と真っ赤な色彩だけのジャケット、八十年代という絢爛でイケイケな時代に抵抗するかのような強烈な音像のモノラル録音のデッドボール・レコーズからのデビュー盤は京都に住む母方の伯父から譲り受けたものだった。




高田漣 (たかだ・れん)
●音楽家、プロデューサー、作曲家、編曲家、マルチ弦楽器奏者、執筆家。1973年、日本を代表するフォークシンガー・高田渡の長男として生まれる。少年時代はサッカーに熱中し、14歳からギターを始める。2002年、アルバム『LULLABY』でソロ・デビュー。現在まで8枚のオリジナル・アルバムをリリース。自身の活動と並行して、他アーティストのアレンジ及びプロデュース、映画、ドラマ、舞台、CM音楽を多数担当。ギター以外に、ペダル・スティール、ウクレレ、バンジョー、マンドリン等を操るマルチ弦楽器奏者としても活躍。2015年、父・高田渡の没後10年を機にトリビュート・アルバム『コーヒーブルース~高田渡を歌う~』をリリース。2017年、アルバム『ナイトライダーズ・ブルース』をリリースし、第59回 日本レコード大賞 優秀アルバム賞を受賞。2022年6月にソロ・デビュー20周年を迎え、3年ぶりのアルバム『CONCERT FOR MODERN TIMES』をリリース。2024年10月から、BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」新オープニング曲を担当している。

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