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2024年11月号｜特集　吾妻光良＆ザ・スウィンギン・バッパーズ

⑦Big Bug Boogie｜バッパーズ十八番名曲図鑑

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レビュー

2024.11.12



「Big Bug Boogie」 ジーン・フィリップス

収録アルバム
『West Coast Guitar 1946-1956』Various Artists［Track100］

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「ご機嫌目盛」の“両B面” 「Big Bug Boogie」のオリジナル！



　ジャンプ・ブルースの魅力は、留まる事を知らない底抜けな陽気さ。それがブギウギと手を携えたらもう大変、どこまでもハイテンションのまま突っ走っていってしまう。ジーン・フィリップスの「Big Bug Boogie」は、まさにそんな曲なのだ。

　ジーン・フィリップスは、ミズーリ州セントルイス生まれのギタリスト／ヴォーカリスト。アンディ・カークの楽団にいたフロイド・スミスにギターの手ほどきを受け、プロとなってからはインク・スポッツやミルズ・ブラザーズなどと一緒にレコーディングを行っている。1946年にモダン・ミュージック・カンパニーと契約し、ルイ・ジョーダン風のスモール・コンボのリズム・エイセスを組んで活躍した。吹き込んた曲には、「ビッグ・ファット・ママ」「ビッグ・レッグス」「パンキン・ヘッド・ウーマン」などがある。あまり上品とは言えない曲が多いのだが、それもまた彼の持ち味。

文／小川真一