2024年10月号|特集 和ジャズ
⑳三木敏悟/高橋達也と東京ユニオン『北欧組曲』|渡辺康蔵(ジャズメガネ)が選ぶ「和ジャズ」名盤22
レビュー
2024.10.29
文/渡辺康蔵(ジャズメガネ)
三木敏悟/高橋達也と東京ユニオン
『北欧組曲』
1977年5月15日録音(TBM-1005)
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1. 白夜の哀しみ
2. エドワード・ムンクの肖像
3. グレタ・ガルボの伝説
4. アンデルセンの幻想
5. シベリウスの遺言
6. 遊ぶ子供たち
三木敏悟という才人のアレンジが斬新なビッグ・バンドによる幻想的な世界
この作品も発表当時、随分と話題になったが、ビッグ・バンドにさほど興味がなかった自分は購入はもちろん、音も聴いたことはなかった。ただ、なんとも不思議なジャケットだけは当時の記憶の中にある。綺麗なミント・グリーンを基調にしたデザインの真ん中に鼻らしきものがコラージュされている。
●渡辺康蔵 (わたなべ・こうぞう)
ジャズ・プロデューサー、ミュージシャン、作家。早稲田大学モダンジャズ研究会、日本コロムビアを経て、ソニーミュージックで日野皓正、ケイコ・リー等のプロデューサーとして活動。’22年よりフリーランス。山本剛トリオや山下久美子をプロデュース。また、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズのサックスを結成当初より担当。著書にミステリー短編集『ジャズ・エチカ〜ジャズメガネの事件簿』(彩流社)がある。
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