TOP > 特集 > 2024年10月号｜特集　和ジャズ > ジャズメガネが選ぶ「和ジャズ」名盤22

2024年10月号｜特集　和ジャズ

⑰ヤマ＆ジローズ・ウェイヴ『ガール・トーク』｜渡辺康蔵（ジャズメガネ）が選ぶ「和ジャズ」名盤22

会員限定

レビュー

2024.10.24

文／渡辺康蔵（ジャズメガネ）


ヤマ＆ジローズ・ウェイヴ
『ガール・トーク』
1975年12月17日録音（TBM-59）


購入はこちら ▶

1. 追憶
2. ガール・トーク
3. 風と共に去りぬ
4. A列車で行こう
5. アイ・ラヴ・ユー、ポーギィ
6. そして今は
7. ニューヨークの秋


聴きやすく、リラックスしたムードが漂う山本剛の中でも特にお洒落な一枚

　山本剛はTBMに多くの人気盤を残した。しかも短期間にだ。初期の『ミッドナイト・シュガー』と『ミスティ』は不朽の名盤となったが、TBMでのリーダー・アルバム第6作、1975年録音のこの『ガール・トーク』も人気盤。ジャケットからしてお洒落。ジャケットが良いものは名盤と相場が決まっている。二人の女性がガール・トークをしている様は音も小粋にスウィングしているに違いないのだ。というわけで、このアルバムは山本の中でも特にお洒落な一枚。


●渡辺康蔵 （わたなべ・こうぞう）
ジャズ・プロデューサー、ミュージシャン、作家。早稲田大学モダンジャズ研究会、日本コロムビアを経て、ソニーミュージックで日野皓正、ケイコ・リー等のプロデューサーとして活動。’22年よりフリーランス。山本剛トリオや山下久美子をプロデュース。また、吾妻光良＆ザ・スウィンギン・バッパーズのサックスを結成当初より担当。著書にミステリー短編集『ジャズ・エチカ〜ジャズメガネの事件簿』（彩流社）がある。

★otonanoネットラジオ・プログラム「ジャズメガネ＆島田奈央子 今夜も大いいトークス」はこちら ▶