2024年10月号|特集 和ジャズ

⑭土岐英史カルテット『トキ』|渡辺康蔵(ジャズメガネ)が選ぶ「和ジャズ」名盤22

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レビュー

2024.10.21

文/渡辺康蔵(ジャズメガネ)


土岐英史カルテット
『トキ』

1975年5月17日録音(TBM-46)


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1. ララバイ・フォー・ザ・ガール
2. ダークネス
3. ブルース
4. サニーが憂鬱になった時
5. オールド・ソング・ブルース


それまでの日本人のジャズとは違う新鮮な空気感で70年代を変化させた人気盤

 土岐英史は2021年に亡くなった。しかし、それを実感しないのは彼の音楽がいまだに生き続けているのはもちろん、彼の弟子たちもその奏法やイディオム、音色などを引き継いでいるからだ。



●渡辺康蔵 (わたなべ・こうぞう)
ジャズ・プロデューサー、ミュージシャン、作家。早稲田大学モダンジャズ研究会、日本コロムビアを経て、ソニーミュージックで日野皓正、ケイコ・リー等のプロデューサーとして活動。’22年よりフリーランス。山本剛トリオや山下久美子をプロデュース。また、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズのサックスを結成当初より担当。著書にミステリー短編集『ジャズ・エチカ〜ジャズメガネの事件簿』(彩流社)がある。

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