2024年10月号|特集 和ジャズ

⑫日野皓正『ジャーニー・イントゥ・マイ・マインド』|渡辺康蔵(ジャズメガネ)が選ぶ「和ジャズ」名盤22

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レビュー

2024.10.17

文/渡辺康蔵(ジャズメガネ)


日野皓正
『ジャーニー・イントゥ・マイ・マインド』

1973年12月録音(CBS/Sony)


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1. オリエンタル・ダンス
2. マイ・ファニー・ヴァレンタイン
3. サンクス・トコ
4. リーヴ・プロヴェンシャル
5. スカイ
6. オープン・ヴィジョン


ヒノテル・ブームに背を向け、ピリピリとした空気感が続く孤高の音楽

 1973年の日野皓正の音楽性は厳しかった。1969年のアルバム『ハイノロジー』と翌年の映画『白昼の襲撃』のテーマの大ヒット、そしてファッション・ブランド『プレイロード』のCM出演などで日野の人気は急上昇。ヒノテル・ブームが巻き起こった。日野は後の松田優作のような雰囲気で時代の寵児となったのだ。



●渡辺康蔵 (わたなべ・こうぞう)
ジャズ・プロデューサー、ミュージシャン、作家。早稲田大学モダンジャズ研究会、日本コロムビアを経て、ソニーミュージックで日野皓正、ケイコ・リー等のプロデューサーとして活動。’22年よりフリーランス。山本剛トリオや山下久美子をプロデュース。また、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズのサックスを結成当初より担当。著書にミステリー短編集『ジャズ・エチカ〜ジャズメガネの事件簿』(彩流社)がある。

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