2024年10月号|特集 和ジャズ
⑪山本剛トリオ『ミスティ』|渡辺康蔵(ジャズメガネ)が選ぶ「和ジャズ」名盤22
レビュー
2024.10.16
文/渡辺康蔵(ジャズメガネ)
山本剛トリオ
『ミスティ』
1974年8月7日録音(TBM-30)
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1. ミスティ
2. ブルース
3. イエスタデイズ
4. ハニー・サックル・ローズ
5. 煙が目にしみる
6. 時のたつのも忘れて
7. エンジェル・アイズ
初リリースから今日に至るまでずっと愛されて続けているTBMのベストセラー
TBMの作品は1970年代にリアルタイムで購入したものも多かったが、山本剛はその時期には手を出せなかった。やはり、こちらは高校生から20歳前後ということもあり、新宿ピットインをホームとしたジャズメンはライヴを観る(コーヒーを飲みながら)ことが出来たが、六本木、青山地域がホームの山本はちょっと特別な存在だった。ピットインよりもお金はかかっただろうし、お酒も高校生の時は飲めない。
●渡辺康蔵 (わたなべ・こうぞう)
ジャズ・プロデューサー、ミュージシャン、作家。早稲田大学モダンジャズ研究会、日本コロムビアを経て、ソニーミュージックで日野皓正、ケイコ・リー等のプロデューサーとして活動。’22年よりフリーランス。山本剛トリオや山下久美子をプロデュース。また、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズのサックスを結成当初より担当。著書にミステリー短編集『ジャズ・エチカ〜ジャズメガネの事件簿』(彩流社)がある。
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