2024年10月号|特集 和ジャズ

⑦ジョージ大塚クインテット『ゴー・オン』|渡辺康蔵(ジャズメガネ)が選ぶ「和ジャズ」名盤22

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レビュー

2024.10.9

文/渡辺康蔵(ジャズメガネ)


ジョージ大塚クインテット
『ゴー・オン』

1972年11月28日、29日録音(TBM-13)


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1. ゴー・オン
2. キャスタリー
3. スペース・ドライヴ
4. ヒアズ・ザット・レイニー・デイ
5. アイソトープ


どこかにサムライ・ジャズ的な和ジャズの心意気を感じさせるキレの良いサウンド

 1970年代前半、渡辺貞夫、日野皓正、菊地雅章と並んで人気のあったグループの一つがジョージ大塚クインテットだ。特に彼の第二期、大野俊三(tp)と山口真文(ts)のフロント二管編成は60年代マイルス・デイビス・クインテットを彷彿とさせるものがあった。



●渡辺康蔵 (わたなべ・こうぞう)
ジャズ・プロデューサー、ミュージシャン、作家。早稲田大学モダンジャズ研究会、日本コロムビアを経て、ソニーミュージックで日野皓正、ケイコ・リー等のプロデューサーとして活動。’22年よりフリーランス。山本剛トリオや山下久美子をプロデュース。また、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズのサックスを結成当初より担当。著書にミステリー短編集『ジャズ・エチカ〜ジャズメガネの事件簿』(彩流社)がある。

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