2024年10月号|特集 和ジャズ

④和田直四重奏団/六重奏団『ココズ・ブルース』|渡辺康蔵(ジャズメガネ)が選ぶ「和ジャズ」名盤22

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レビュー

2024.10.4

文/渡辺康蔵(ジャズメガネ)


和田直四重奏団/六重奏団
『ココズ・ブルース』

1972年10月23日録音(TBM-12)


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1. ワンズ・ブルー
2. ビリーズ・バウンス
3. ギターズ・タイム
4. シック・トーマス
5. ココズ・ブルース


生涯名古屋で活躍したギタリストによるブルージーなアルバム

 和田直は生涯名古屋で活躍したギタリスト。「ココ」という自身で経営するジャズ・クラブを持ち、そこをホームに演奏活動を続けていた。ケニー・バレルを彷彿とさせるブルージーでハート・ウォームなスタイル。プロデューサーの藤井武氏はTBMの12枚目のアルバムにこの名古屋ローカルの和田直を選んだ。全国的な知名度は低いのにも関わらずだ。



●渡辺康蔵 (わたなべ・こうぞう)
ジャズ・プロデューサー、ミュージシャン、作家。早稲田大学モダンジャズ研究会、日本コロムビアを経て、ソニーミュージックで日野皓正、ケイコ・リー等のプロデューサーとして活動。’22年よりフリーランス。山本剛トリオや山下久美子をプロデュース。また、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズのサックスを結成当初より担当。著書にミステリー短編集『ジャズ・エチカ〜ジャズメガネの事件簿』(彩流社)がある。

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