2024年9月号|特集 90年代シティポップ

⑨かの香織『裸であいましょう』|90年代シティポップ名盤ガイド

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レビュー

2024.9.12


かの香織
『裸であいましょう』

1995年9月1日発売

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1.裸であいましょう
2.午前2時のエンジェル
3.夏よ風よ
4.REPLAY
5.合鍵
6.ジャンヌダルク1993
7.魔法にかかれ
8.僕だけの休暇
9.HOPE
10.アナタとイキル



90年代シティポップという形容が相応しい「午前2時のエンジェル」


 80年代にカンツォーネ・ニューウェーブという尖った音楽に取り組んでいたバンド、ショコラータのボーカルだったかの香織のソロ5作目。作詞と作曲はすべてかののペンによるものだ。

 タイトルトラックが一曲目に配置されている。まず題名からして鮮烈だ。ショコラータでもプロデュースを務めた白井良明によるエレキギターをバックに、かのは鼻から抜けるコケティッシュな声色でウィスパリング唱法を披露している。この時点でかのの世界に引き込まれること請け合い。

文/鳥居真道