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2024年9月号｜特集　90年代シティポップ

③ 野田幹子『Rose C'est La Vie』｜90年代シティポップ名盤ガイド

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レビュー

2024.9.4


野田幹子
『Rose C’est La Vie』
1991年11月1日発売

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1.花を買う
2.With You! (Re-Mix Version)
3.Overnight Hiking
4.さよならは6月の空へ
5.ファイナルコール
6.結婚しようよ
7.かたっぽレビュー
8.遠い8月
9.淡い季節のサングラス
10.Diary


野田7th、これぞ、90年代シティポップ！

　ムーンライダーズの岡田徹のプロデュースによりデビューした歌手／シンガー・ソングライターによる、7枚目のアルバム。作品ごとに様々な音楽志向を試みてきた彼女だが、本作では全ての曲のソングライティングを外部作家に依頼し、結果、ディスコグラフィーの中でも特にシティポップ色の強い内容となった。

　今回のコンピ『CITY POP GROOVY ’90s -Girls ＆ Boys-』に収録された崩場将夫作編曲による「淡い季節のサングラス」がキラー曲であるのは間違いのないところだが、現代的なリスニング感覚とのマッチングという視点から是非オススメしたいのが、約半数を占める佐藤博の編曲による各曲だ。

文／柴崎祐二